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★鷲口瘡
★上皮真珠
★よだれかぶれ
★赤ちゃんの鼻づまり
★赤ちゃんの夜泣き
★赤ちゃんのおへそ
★臍ヘルニアの綿球圧迫法
★赤ちゃんの便秘
★おむつかぶれ
★オムツが赤くなった!
★赤ちゃんのスキンケア
★乳児良性直腸出血
★乳幼児突然死症候群の予防
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<病状・原因>
頬の内側や上あご,舌などに白い斑点がついています.カンジダという「カビ」がはえているためです.乳かすに似ていますが,ふいてもとれません.痛くはないですが,食欲がおちることがあります.
<治療>
口の中に塗る薬(抗真菌剤)を処方するので,1日2-3回,口の中に塗ってください.当院ではフロリードゲルを処方します.綿棒で口の中に塗って下さい.食べても大丈夫ですので,たっぷり塗って下さい.
哺乳瓶など,赤ちゃんが口にするものにも「カビ」がついているかもしれないので,熱湯消毒をした方がよいでしょう.
<はぐきに白い粒が?>
生後2-3か月ごろから,歯ぐきに白い粒のようなものが見られることがあります.小さな真珠のように見えるので「上皮真珠(じょうひしんじゅ)」といいます.
これは歯肉の皮が変形したものです.
<治療>
自然に消失するので,治療は不要です.
<「よだれかぶれ」とは?>
離乳食が始まる頃から2歳くらいまでは,”よだれ”の多いお子さんがいます.
”よだれ”は食べ物かすなどとともに,口のまわりにべちゃとくっついてしまって,皮膚に炎症を起こします.
「よだれかぶれ」の病態は,IV型アレルギーのひとつである接触皮膚炎です.
したがって,”よだれ”という刺激がある間はすっかりきれいになりません.成長とともに”よだれ”が減ると,「よだれかぶれ」も軽快して行きます.
<治療>
1.外用剤
(1)口のまわりの赤味が強い時には,2-3日はステロイド軟膏を塗りましょう.アゴ付近はステロイドの吸収がいいので,赤味がなくなったら,保湿剤に切り替えましょう.
(2)一旦,よだれかぶれがよくなっても,よだれが多い間は保湿剤を塗り続けましょう.保湿剤を塗ることで,皮膚と”よだれ”の直接的な接触を減らすことができます.
2.内服薬かゆみが強くて,アゴをベッドや服にこすりつけるような時には,短期間かゆみ止めの飲み薬を処方する場合があります.
<ポイント>
よだれが多い時には,よだれや汚れをとるために,1日に10-20回は口のまわりを拭きますね.口のまわりを拭くと,よだれや汚れだけでなく,皮膚にうるおいを与える役目をもっている「皮脂」とせっかく塗った外用剤がとれてしまいます.
1日に10-20回口のまわりを拭いたら,拭くたびに(つまりは1日10-20回),外用剤を塗って下さい.拭き取られた外用剤は効きません.とくに保湿剤はまめに塗る必要があります.
赤ちゃんは鼻が小さいので,ちょっとしたことで鼻がつまりやすく,いったん鼻づまりになるといつまでもグズグズして,なかなか治りません.
鼻がつまると母乳やミルクが飲みにくい,機嫌がよくない,寝苦しい,などの症状が続いてしまいます.
赤ちゃんの鼻づまりをすぱっと解決する方法はありませんが,以下の方法が有効です.お試しあれ!!
1.蒸しタオルで鼻を温める.
蒸しタオルで鼻を温めると,鼻の周囲の血管が拡張して,鼻の通りがよくなります.ただし,窒息しないように気を付けて下さい.
2.鼻根部マッサージ
鼻の付け根(大人だとメガネの当たる場所)を指で揉み揉みすると,鼻の周囲の血管が拡張して,鼻の通りがよくなります.ただし,眼球を強く押さないように気をつけて下さい.
3.漢方薬
麻黄湯を服用すると鼻の通りがよくなります.少量のぬるま湯でねって,赤ちゃんの頬の内側に塗って下さい.ペロペロ舐めます.電子レンジで少量の湯とチンすると飲みやすい場合もあります.
冷ましてからスプーンで与えるか,麦茶や乳幼児イオン飲料,お砂糖に混ぜて飲ませて下さい.当院で処方します.
4.鼻汁吸引器+重曹食塩水噴霧
赤ちゃん用の鼻汁吸引器が市販されています.まめに吸ってあげて下さい.
重曹食塩水を赤ちゃんの鼻腔(鼻のあな)に噴霧して,その後に鼻汁吸引器で吸ってあげると効果があがります.専用容器付の重曹食塩水を当院で処方します.
5.当院での強力鼻汁吸引
当院では鼻用吸引器と赤ちゃん用の鼻チューブが常備してあります.つまって苦しい場合には,ジュジュジュと吸引します.いつでも来院して下さい.
6.抗生物質
膿性鼻汁の場合には,ブランハメラ,肺炎球菌,ブドウ球菌,インフルエンザ菌などの細菌が着いていることがあります.この場合には抗生物質を処方することがあります.
ブランハメラが鼻に付着するといつまでもクチャクチャと治りにくいようです.
<いつ頃からはじまるの?>
生後3-4カ月頃から始まります.日中は機嫌よく,お乳もたっぷり飲んでいる赤ちゃんが,とくに原因も見当たらないのに,毎晩夜になると(親は眠くてたまらないのに)泣き出します.
1歳6か月を過ぎるころになると,お父さんやお母さんを悩ますほどの夜泣きはほとんどなくなります.
<原因はわからない!!>
のどが乾いた,お腹がすいた,暑い,寒い,おむつが汚れた,不安や興奮などが考えられますが,実際には「これだ!!」という原因は分かりません.
赤ちゃんには大人のような睡眠リズムがありません.成長とともに睡眠リズムは形成されて行きます.夜泣きは睡眠リズムの形成の一過程なのです.
<どうしたらよいでしょう?>
夜寝る時に,軽く背中をさすったり,子守歌を聴かせるなどして,赤ちゃんに安心感を持たせてあげましょう,それでも寝付かない時には抱っこをしてあげましょう.
満1歳近くの赤ちゃんは,昼間に十分運動をしないと夜目が覚めてしまうことがあります.日中,活発に遊ばせましょう.
何をしてあげても,どうやってみても,夜泣きが止まらないことがあります.1-2時間,夜泣きが止まらないこともありますが,必ず泣き疲れて眠ります,夜泣きが止まらずに,赤ちゃんを一晩中おんぶしてその辺を歩きまわるお母さんや,いっしょに徹夜するお母さんもいます.
毎晩の夜泣きで,お父さんお母さんが切なくなることもあります.「もう参った!!限界.」と思ったら,赤ちゃんをベッドで泣かせておいて,別の部屋にいって寝てしまいましょう.
<治療薬はあるの?>
特別な治療薬はありませんが,漢方薬の抑肝散,甘麦大棗湯などは効果があります.御希望の方は当院で処方しますので,御相談下さい.
<臍出血(さいしゅっけつ)>
へその緒が取れた後,しばらくは出血が続くことがあります.フラセチンパウダーなどの処置を2-3日続けていれば,止まります.
出血の量が増える,いつまでも出血が長びくようなら,硝酸銀で出血部位を処置するので,受診して下さい.1回処置してもまた出血する場合には,繰り返し硝酸銀で処置をします.
<臍肉芽腫(さいにくげしゅ)>
へその緒が取れたあとの切れ端が,肉のかたまりになることがあります.小さい場合には経過を見るだけでいいでしょう.大きい場合には糸でくくって,取ってしまいます.
<臍炎(さいえん)>
へその緒がとれたあとの傷口から細菌が入って,おへそのまわりが赤くはれ,うみや血が出ます.おへそはからだの中と直接つながっているので,ひどくなると細菌が全身にまわって敗血症になることがあります.
おへその奥の方までポビドンヨード液(イソジン,ネオヨジンなど)で消毒をして,抗生物質の軟膏を塗って下さい.抗生物質の内服薬も処方しますので,しっかり飲ませてください.
*臍出血や臍肉芽腫があるとおへそがグチグチして,臍炎になることがあります.注意しましょう.
<臍(さい)ヘルニア(でべそ)>
生後1か月をすぎるころから,「でべそ」が目立ってくることがあります.赤ちゃんはおへそのまわりの筋肉が弱いので,おへそのところに腸がもり上がって来てしまいます.
ほとんどの場合1歳までに自然に治るので,従来は放置されて来ました.
しかし,「でべそ」が引っ込んでも,臍のまわりの皮膚が残って見かけが悪くなることがあります.そこで,最近は「綿球圧迫法」を行って積極的に治療します.当院で実施していますので御相談下さい.
1歳半-2歳までに自然閉鎖しない場合は手術が必要です.
<綿球圧迫法とは?>
臍ヘルニア(いわゆる「でべそ」)の多くは1歳頃までに自然治癒するため,従来は放置されてきました.
しかし,
(1)放置した場合に「でべそ」が大きくなる例がある,
(2)自然治癒しない例がある,
(3)自然治癒しても過剰皮膚が残り,「でべそ」が治っても見掛けが悪くなる場合がある,
ため,最近は「綿球圧迫法」を用いて積極的に治療します.
<方法>
直径5-10mmの綿球を臍ヘルニアの部分にあて,臍ヘルニアをへこませ,臍の両側の皮膚を中央にたぐり寄せて絆創膏で固定します.さらにその上をサージカルテープで被う場合もあります.
こうして,4-8週間固定しておくと,臍ヘルニアが治ります.1週間に1度,絆創膏の貼り替えを行うので,通院してください.
<ポンント>
(1)生後8週までに綿球圧迫法を開始した場合には,それ以後に開始した場合に比べ,治癒率が高くなります.「臍は早いうちに押さえる!!」のがポイントです.
(2)綿球圧迫法開始後,8週間以内に60%が治癒します.
(3)綿球圧迫法がうまくいかないあるいは効果が上がらないのは,皮膚が絆創膏でかぶれてしまって圧迫を継続できない場合,皮膚の可動性が大きくて絆創膏で固定しても臍を十分に圧迫できない場合,治療開始が遅れた場合などです.
(4)圧迫を1日休むと1週間分の効果がフイになってしまうので,圧迫を休まずに行うことがポイントです.自宅で絆創膏がはがれてしまった場合には,同じように絆創膏を貼って翌日受診してください.綿球を固定し直します.
(5)サージカルテープ等で被ってあれば,そのままお風呂に入って差し支えありません.
(6)皮膚が絆創膏でかぶれた場合には,ステロイド軟膏を塗布して,皮膚を元通りにしないといけません.軟膏を塗布した皮膚には絆創膏がつかないので,綿球圧迫法を一時的に中断しないといけません.
ただし,絆創膏の固定位置を変えて,続行可能な場合もあります.
<是非,ご相談を!!>
当院では積極的に「綿球圧迫法」を行っています.是非,御相談ください.
<うんちは毎日出なくてもいい!>
生後1か月を過ぎると便の回数が減ってきます.便が1日出ないと便秘かな?と心配になりますが,まとめてたくさんのやわらかい便が出れば,便秘ではありません.
便がいつもコロコロしている,便をする時にいきんで苦しそう,便が硬いために肛門が切れてしまうものを便秘と言います.
<便秘を来す生まれつきの病気>
頑固な便秘が続く場合には,ヒルシュスプルング病(一部または全部の腸の動きが生まれつき全くない病気),肛門狭窄などの先天性の消化管の病気があることがごくまれにあります.疑わしい場合には,御相談下さい.
<便秘のときの工夫>
(1)お腹をやさしくさする.
(2)プルーン,砂糖水,果汁などを与えてみましょう.ただし果汁は効く子と効かない子がいます.いろんな種類の果汁をためしてみましょう.
(3)離乳食が進んでいれば,果物や野菜を加えることが大切です.
<綿棒浣腸>
綿棒にオリーブ油などをつけて,お尻の穴を刺激してください.たいがいはこの方法で便が出ます.
<下剤>
綿棒浣腸をしても便が出ない場合には,ラキソベロン液,ラキソセリン液などの下剤を処方します.便がいつも硬い場合には,普段服用するピアーレなどの緩下剤を処方します.
<グリセリン浣腸>
どうしても便が出ないときは浣腸をします.浣腸が「くせ」になるということはありません.まる2日間便が出なくて苦しそうなら浣腸をして下さい.
便をためると,どんどん腸が太くなって,便秘が治りにくくなります.
<原因>
おむつのなかの尿や便をそのままにしておくと,「おむつかぶれ」になります.
「おむつかぶれ」は,IV型アレルギーの“接触皮膚炎”のひとつです.尿や便が皮膚に長い時間接触していると「おむつかぶれ」になってしまいます.
<予防>
清潔と乾燥,つまり「こまめにおむつを取り替える!」のが一番大切です.きれいに拭いて,いつも皮膚が乾いているようにしてあげましょう.
紙おむつは吸水性に優れていますが,尿や便がそのままでは「おむつかぶれ」になってしまいます.おしっこやうんちが出たら,すぐにおむつを替えてあげましょう.
<治療>
洗う:
たっぷりのぬるま湯で,石鹸やガーゼを使って洗うのが一番いいです.
拭く:
1枚のウェットティッシュだけでは,いくらゴシゴシやってもきれいにならないことがあります.数枚使用してやさしく拭いて下さい.
乾かす:
よく乾かして下さい.おむつのむれ,細菌やカビなどが繁殖しにくくなります.
塗る:
処方された軟膏を塗って下さい.赤くなっているだけの場合,ただれている場合,血がにじみ出ている場合で,軟膏の種類が違ってきます.パウダーを使用するとかえって悪化することがあるので,使用しないで下さい.
<注意1:肛門周囲びらん!!>
お尻をきれいにしようと思って,ウェットティッシュでゴシゴシ拭くあまりに,肛門周囲の皮膚を痛めてしまい,「肛門周囲びらん」になる場合があります.
ウェットティッシュは一見柔らかそうですが,実は結構硬いのです.
たっぷりのお湯,石鹸,柔らかいガーゼできれいにしてあげるのが一番です.「肛門周囲びらん」になった場合には専用の軟膏を処方します.
<注意2:カンジダ皮膚炎!!>
カンジダというカビでおこる皮膚炎で,おむつかぶれに似ています.カンジダ皮膚炎の治療には専用の軟膏が必要です.おむつかぶれの塗り薬では,カンジダ皮膚炎がかえって悪化する場合があります.
また,漫然とおむつかぶれの薬を塗っていると,カビが生える場合があります.おむつかぶれの治療を始めたのに治らない時には,早目に御相談下さい.