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突発性発疹

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<突発性発疹とは>
生後4-5か月から1歳ぐらいの赤ちゃんが、突然高熱を出して3〜4日続きます.生まれて初めての発熱であることが多く、咳や鼻水は出ません.熱が下がると,からだ中に発疹が出ます.熱の下がる頃に便が少しゆるくなります. 

突発性発疹の原因にはHHV-6,HHV-7の2つのウイルスがあるので,2回かかることがあります.赤ちゃんのからだのなかに,これらのウイルスがいて,母体からの免疫が切れる頃に発症します.

<治療>
熱が高くて,機嫌が悪ければ解熱剤を処方します.
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<家庭で気をつけること>
(1)高い熱:

高熱が続きますが,熱で頭がおかしくなることはありません.熱が続く間は赤ちゃんが過ごしやすいようにしてください.着せすぎ、掛けすぎに注意し,氷枕で冷やすのもいいでしょう.

(2)ミルク:
普通に飲ませてください.熱があるので,水分を十分に与えて下さい.アクアライトや果汁のほうを好むなら,飲ませて下さい.

(3)離乳食:
食べるならいつも通りに食べさせて下さい.

(4)入浴:
高い熱のあるときや元気のないとき以外は,発疹があっても入浴してかまいません.

<注意すること>
3-4日高熱が続き発疹が出るまでは「突発性発疹らしい,突発性発疹の可能性が最も高い」としか言えません.
髄膜炎や尿路感染症などの他の疾病の始まりと,診察しただけでは区別ができないことがあります.突発性発疹では熱が高いわりには元気なことが多いですが,元気がない場合には指示された受診日の前に来院して下さい.
突発性発疹では,ごくまれに髄膜炎を併発したり,脳炎を起こすことがあります.ひきつけを起こしたり,水分をあまりとらず,元気がない場合には早めに受診して下さい.
突発性発疹にかかったあとは,予防接種は1-2週間あけてください.        

麻疹

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<麻疹(はしか)とは>
麻疹ウイルスによっておこる病気で,感染力が非常に強く,死亡率の高い病気です.

はじめの2-3日は,熱,咳,鼻みず,目やになどがありますが,風邪と区別がつかず,「麻疹」と診断できません.いったん熱が下がり,再び高熱が出ると同時に,全身に発疹,口腔内にコプリック斑が出現します.

その後,さらに4-5日間高熱が続きます.最後に皮膚に色素沈着を残します.

<麻疹は「命定め」>
麻疹は昔から「命定め」と呼ばれている恐い病気です.現在の医療水準でも1000人に1人は死亡します.日本でも年間50-100人くらい死亡しています.

麻疹になると軽重こそあれ,まず肺炎になります,

麻疹の経過中に急性循環不全(血圧がストンとさがって,心臓がパタッと止まる)が起きて,あっという間に死亡することがあります(これを「内攻(ないこう)」と呼びます).
重症化するか否かは予見できません.ああ,恐ろしい!!

麻疹には直接治療する方法はありません.
麻疹にかかってしまったらひたすら運を天にまかせて,自然に治るのを待つだけです.唯一の予防法は麻疹ワクチンを接種することです.

<家庭で気をつけること>
熱が続くときは,解熱剤やアイスノンを使ってください.「麻疹の時には熱を下げてはいけない」というのは迷信です.食欲がなくなるので水分を十分に補い,消化のよいものを与えましょう.発疹がうすくなり,咳も少なくなって熱がなければ,入浴してもよいでしょう.

<保育所・学校>
解熱後3日間経過すれば,行ってかまいません.

<他の子にうつしたかも知れない>
麻疹ワクチンの接種を受けていないお子さんが麻疹患者さんと接触した場合には,発症予防のために,麻疹ワクチンを緊急接種するか,2-3日以内にガンマグロブリンの注射を受けなければなりません.
このような場合には,当院にコンタクトして下さい.当院で直ぐに接種または注射をします.

麻疹接触時の緊急予防措置

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<なぜ麻疹に接触した場合に緊急予防措置が必要なのか?>

(1)麻疹(はしか)は昔から「命定め」と呼ばれ,医学医療の発達した現在でも直接の治療法はなく死亡率の高い疾患です. 1000人に1人は死亡します!!

(2)1年間に日本では50-100人のお子さんが麻疹で死亡しています.

(3)麻疹は極めて感染力が強く,すれちがっただけで感染することがあります.
麻疹は発病当初は発熱,咳,鼻汁などの症状しかないので,風邪と区別ができません.
実はこの時期がもっとも感染力が強いのです.その後一旦解熱し,再度発熱をすると同時に麻疹特有の症状である全身性の発疹,口腔粘膜のコプリック斑が出現し,はじめて麻疹と臨床的に診断できます.

麻疹の感染を疑われた人が本当に麻疹かどうかは,数日経過を観察し麻疹抗体価の検査結果を待たなくては確定診断できません.
一方,以下に述べる緊急予防措置は麻疹と接触してから数日以内に実施しないと効果が期待できません.そのお子さんが麻疹かどうか確定診断してから実施したのでは,予防措置が間に合わなくなってしまいます.

私達小児科医は,たった1人のお子さんであっても死亡率の極めて高い麻疹にかかって欲しくない,2次感染が起こってしまって麻疹がさらに拡がることを防ぎたいと切に願っています.

<緊急予防措置を是非受けてください!>
麻疹(または麻疹風疹混合)ワクチンの接種を過去に受けたことがない方で,保育所,学校,医療機関等で麻疹(または麻疹の可能性が高い)患者と接触した場合には,以下に述べる緊急予防措置を是非受けてください.
ただし,以下をお読みいただき,十分にご納得いただいた場合に限ります.

<緊急予防措置2つの方法>
麻疹(または麻疹の可能性が高い)患者と接触した(=暴露を受けた)場合には,緊急予防措置が必要になります.この場合,以下の2つの方法があります.

【1】暴露後72時間以内の場合には,麻疹ワクチンの接種を受ける.
【2】暴露後6日以内の場合には,ガンマグロブリンの投与を受ける.

*暴露後7日以上経過していることが明らかな場合には,上記【1】【2】の緊急予防措置の対象になりません.この場合には,既に潜伏期にあることも十分に考えられますが,感染を免れている可能性もあるため,発症により重症化するリスクを考慮し,麻疹ワクチンの接種を検討します.

【1】
麻疹ワクチン毒性の強い野生株がからだの中で増殖する前に,弱毒化したワクチン株で免疫をつけてしまって野生株の増殖を抑え,麻疹の発症を防ぐ方法です.ただし発症予防効果は100%でありません.麻疹との接触から短時間なほど予防効果が高いです.

(対象)
・麻疹ワクチンは任意接種のため,自己負担になります.
・1歳未満のお子さんが麻疹ワクチンの接種を受けた場合,母体免疫の残存のために十分に抗体が獲得できない可能性があります.1歳6カ月になったら通常の公費負担による麻疹風疹混合ワクチンの接種を必ず受けてください.
・一般に,生後6カ月未満は麻疹ワクチン接種の対象になりません.

(副反応)
通常の麻疹ワクチン接種と同等の副反応が起き得る可能性があります.

(接種不適当者)
明らかな発熱を呈している場合,重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者,本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者,明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者および免疫抑制をきたす治療を受けている者,妊娠していることが明らかな者,このほか予防接種を行うことが不適当な状態にあるもの(その後のワクチン接種)麻疹ワクチン接種後4週間は,すべてのワクチンの接種を受けられません.

【2】
ガンマグロブリンガンマグロブリンは,健康成人の血液から抽出したものでさまざまなウイルスや細菌に対する抗体を多く含んでいる製剤です.ただし発症予防効果は100%ではありません.

麻疹との接触から短時間なほど予防効果が高いです.ガンマグロブリンの効力は数カ月でなくなります.ガンマグロブリン投与後3カ月を経過したら早めに麻疹(または麻疹風疹混合)ワクチンの接種を受けてください.

(対象)
・筋注用ガンマグロブリンは保険適用がありますが,静注用ガンマグロブリンは適用がありません.
・母体が過去に麻疹に罹患したことがあるあるいは麻疹ワクチンの接種を受けていて麻疹に対する抗体がお子さんに残存していることが明らかな場合以外には対象になります.

(副作用)
ごくまれに,じんましんやショックを起こすことがあります.

(禁忌)
過去にガンマグロブリンの投与をうけてアナフィラキシーショックなどを起こしたことがある場合

(その他)
ガンマグロブリンは血液製剤です.使用開始から既に20年以上経過していますが,緊急予防措置では現在まで大きな問題は発生していません.
ただし,ガンマグロブリン投与後のパルボウイルス感染症,無菌性髄膜炎の発症が報告されています.また,未知の病原体の影響については不明です.

(その後のワクチン接種)
(1)ガンマグロブリン投与後3カ月間は,麻疹,風疹,水痘,おたふくかぜワクチンの接種は受けられません.ガンマグロブリンが体内に残存してワクチンの効力が失われる可能性があるからです.

(2)3種混合,2種混合,ポリオワクチンおよびBCGは接種を受けてかまいません.

<その後の生活>
緊急予防措置を受けた後の生活は通常通りでかまいません.ただし,緊急予防措置の効果は100%でありません.麻疹に感染した場合には,暴露後10−12日間で発熱が生じます.潜伏期間が延長する,軽症化する,非典型症状する場合もあるので,暴露後5-20日間,発熱,発疹等,麻疹を疑われる症状が生じた場合には,速やかに医療機関を受診してください.
その際には,他の方と接触すると感染が拡大してしまう可能性があるので,受診前にあらかじめお電話をいただき,通用口から個室に入っていただきます.

風疹

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<風疹とは>
風疹ウイルスによっておこる病気で,数年おきに流行します.
感染してから2-3週間後に,赤くて小さな発疹が体中に出ます.熱は全く出ない場合もあれば,3日間高熱が続く場合もあります,頚部リンパ節が腫れることがあります.俗に「三日ばしか」と呼びますが,麻疹(はしか)とは違う病気です.

風疹にかかると,特発性血小板減少性紫斑病(出血を止める働きのある血小板の数が減ってしまう),脳炎(痙攣や意識障害を起こす),関節炎を併発することがあります.

<治療>
直接治療する方法はありません.頭痛,関節痛,発熱がみられるときには熱さましや痛み止めを,かゆみが強いときはかゆみ止めを処方します.
唯一の予防法は風疹ワクチンを接種することです.早めに接種を受けましょう.

<家庭で気をつけること>
熱がなくて元気でも,発疹が消えるまでは家の中にいてください.食事その他,いつもと同じ生活でかまいません.

<保育所・学校>
発疹がすべて消えれば,行ってかまいません.

<妊婦に近づかないで!>
妊娠初期に風疹にかかると,生まれてくる赤ちゃんの目や耳や心臓に障害をきたすことがあります(先天性風疹症候群と呼びます).
風疹のお子さんを,妊婦や妊娠しているかもしれない人に近づけてはいけません.妊婦が風疹患者さんに接触した場合には,産科の先生に御相談下さい.

水痘(みずぼうそう)

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<水痘(みずぼうそう)とは?>
水疱を伴う赤い発疹が,口の中から陰部,頭の中まで全身に出現します.発疹は2-3日でピークになり,その後乾いて黒い「かさぶた」になります.治癒まで5-7日くらいかかります.

<治療>
ゾビラックス・アシクロビン(内服薬)は水痘ウイルスを直接やっつける薬です.カチリ(白い塗り薬)は発疹が化膿しないように乾かす薬です.発疹のてっぺんに置くように塗って下さい.

<家庭で気をつけること>
(1)かゆいけど:

ひっかいて,かきこわさないように爪は短くしておきましょう.赤ちゃんなら手袋をするのもいいでしょう.

(2)お風呂:
お風呂は入っても差し支えありません.ただし,ゴシゴシこすらないで下さい.入浴後は直ぐに塗り薬を塗って下さい.

(3)食べ物:
口の中にできると痛いので,しみるもの(塩辛いもの,すっぱいもの)は控えましょう.食べていけないものはありません.

<こんなときは早めに再度診察を>
(1)発疹が赤くはれて化膿したとき.
(2)ぼんやり,ぐったり,元気がないとき.
(3)4日以上熱が続くとき.

<保育園・学校>
水痘になったことを保育園・学校に連絡しておきましょう.
5-7日ぐらいたって,ブツブツが全部「かさぶた」になったら,登園・登校して差し支えありません.治癒確認のため5-7日後に再度来院して下さい.

<水痘の予防接種> 
接種をお勧めます,理由は,

(1)保育園,幼稚園を休まなくてすむ(お母さんも仕事を休まなくてすむ),
(2)顔にできた発疹が化膿すると「あばた」になって残ることがある(とくに女の子は注意),
(3)副作用がほとんどない,です.

ただし,任意接種なので自費になります.

☆水痘ワクチンの抗体獲得率は80%程度ですので,20%のお子さんは接種をしてもかかってしまいますが軽症ですみます.

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

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<おたふくかぜとは?>
おたふくかぜウイルスの感染により,耳の下(耳下腺)が腫れて痛くなります.
通常左右とも腫れますが,片側だけのこともあります.ひどく腫れる場合もあれば,軽く済む場合もあります.腫れは5-7日間でひきます.熱は出ないこともあります.

不顕性感染(=感染しても発病しない)が30-40%あります.

<治療>
直接治療する薬はありません.痛みをおさえる薬を処方します.痛いときは冷湿布もよいでしょう.
ただし,反復性耳下腺炎との区別が困難な場合には抗生物質を投与することがあります.

<家庭で気をつけること>
(1)食べ物:

すっぱいものや,よくかまなくてはいけない食べ物は避けましょう.よけいに痛くなります.痛みが強いときは,かまずに飲みこめるものを食べさせましょう.
牛乳やみそ汁,ポタージュスープ,プリン,ゼリー,おかゆ,とうふ,グラタンなどがよいでしょう.

(2)入浴:
高い熱のあるときや痛みが強いとき以外は入ってかまいません.

<合併症>
(1)3-10%に髄膜炎を合併します.

高熱,激しい頭痛,頻回の嘔吐があれば髄膜炎です.このような症状が出たら早めに再診してください.髄膜炎になると最低1-2週間は入院が必要です.

(2)聴神経障害を起こすことがあります.
聴力検査で偶然に発見される難聴の多くはおたふくかぜが原因と考えられています(片側難聴は日常生活には不自由がないので気付かれません).

(3)成人期にかかると睾丸炎や卵巣炎を合併することがあります.

<保育所・学校>
学校保健法では出席停止期間は「耳下腺の腫脹が消失するまで」と定められています.耳下腺が腫脹している間は登園,登校はできません.

<予防>
おたふくかぜを予防するにはワクチン接種しか方法がありません.おたふくかぜは合併症が多い病気です.まだかかっていないお子さんがいたら,早めにワクチン接種を受けましょう.髄膜炎や難聴になってからでは手遅れです.
1歳を過ぎれば接種を受けられます.

<検査>
血液検査をして,おたふく抗体価を測定します.耳下腺腫脹時のおたふくIgM,耳下腺腫脹1カ月後のおたふくIgG,中和抗体(NT)の上昇が確認されれば,おたふくに罹患したことが証明されます.

*パラインフルエンザウイルス3型などの他のウイルス感染や口腔内細菌による反復性耳下腺炎でも耳下腺腫脹が起こります(見かけ上はおたふくかぜと区別がつきません).
これらと区別をするために血液検査が必要です.

反復性耳下腺炎

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<反復性耳下腺炎とは?>
耳下腺内の唾液管のつまりや口腔内細菌の耳下腺への逆行性感染が原因となって,耳下腺が腫れる病気です.小児期にはよく繰り返します.
ただし,ほとんどは小学校高学年までには自然に治りますので,心配はありません.

<反復性耳下腺炎とおたふくかぜ>
反復性耳下腺炎はおたふくかぜにとてもよく似ていますが,全く違う病気です.反復性耳下腺炎はおたふくかぜと同じところが腫れるので,最初は両者を厳密には区別出来ません.何日かあとにもう一度診察を受けてください.

反復性耳下腺炎は,
(1)片方だけ腫れる,
(2)熱は出ない,
(3)痛みは軽く2-3日で治る,
(4)人にうつらない,
(5)何度もくり返す,

おたふくかぜは,
(1)両方腫れることが多いが片方だけのこともある,
(2)熱は出ることもあれば出ないこともある,
(3)痛みが強いこともあるが軽いこともあり,治癒までにだいたい1週間はかかるが2-3日ですむ場合もある,
(4)人にうつる,
(5)通常は一生に一度しか罹らない,
という特徴があります.

<治療>
抗生物質,痛み止めなどを処方します.

<家庭で気をつけること>
(1)食べ物:

痛みが強いときはすっぱいものは避けたほうがいいでしょう.痛みは軽いので,何を食べてもかまいません.

(2)入浴:
入ってかまいません.

<保育所・学校>
反復性耳下腺炎はおたふくかぜと区別がつかないので,一応おたふくかぜと考えて学校や保育所を休まなくてはいけません.繰り返すお子さんは耳の下が腫れるたびに休むことになります.これでは困りますね.
血液検査でおたふくかぜの抗体があることが確認されれば,たとえ腫れてもおたふくかぜではないので,休まなくて済みます.繰り返すお子さんはおたふくかぜの抗体があるかどうかを検査して下さい.

また,こうしたことがよくあるので,おたふくかぜにかかった時には抗体検査を必ず受けておきましょう.当院で検査できます.

咽頭結膜熱

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<咽頭結膜熱とは>
アデノウイルス3,4,6,8型などによって起こる感染症です.39-40℃の高熱が4-5日続き,喉の痛みが強く,結膜炎を起こして眼がまっ赤になります.頭痛,はき気,腹痛,下痢を伴うこともあります.*夏期に流行するため,かつては「プール熱」と俗称されていました.しかし,現在のプールの塩素濃度で感染することは,通常ありません.
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<治療>
熱やのどの痛みをおさえる飲み薬,点眼薬などを処方します.

<家庭で気をつけること>
(1)高い熱:何日も高い熱が続きます.涼しい部屋で寝かせましょう.
(2)食べ物:熱が高く,のども痛いので,食欲がなくなります.プリンやゼリー,アイスクリーム,さましたおじや,とうふ,グラタンなどの,喉ごしの良いものを食べさせて下さい.
(3)水分:水分は十分に飲ませてください.麦茶やイオン飲料(アクアライト,アクアサーナなど),牛乳,みそ汁,ポタージュスープなどがよいでしょう.
(4)入浴:高い熱がなくなって,元気が出てくれば,入っても差し支えありません.

<こんな時には>
のどの痛みが強くて水分が取れない時,高い熱が3日以上続く時,元気がなくてぐったりしている時には早めに受診してください.検査,点滴などが必要なことがあります.

<保育所・学校>
発熱,喉の痛み,結膜充血などの症状が消失して2日間経過したら,登園・登校してかまいません.通常は保育所・学校を5-7日ほど休むことになります.

手足口病

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<手足口病とは>
乳幼児のあいだで流行する夏かぜの一種です.
コクサッキーウイルスA群16型およびその変異型,エンテロウイルス71型により起こります.ほかの季節に流行することもあります.

手のひら,足のうら,口の中に小さな水ぶくれができる病気です.お尻や膝にできることもあります.
熱はないか,あっても微熱程度で済みます.手足の水ぶくれは通常痛くありませんが,口の中にできると痛くて食べられなくなることがあります.

手足口病の原因ウイルスは数種類あるので,何度でもかかることがあります.ごくまれに髄膜炎を併発して,熱が続いたり,吐いたりすることがあります.
また,ごくごくまれに脳幹脳炎と肺水腫を合併することがあります.

<治療>
自然に治るので,特別な治療は不要です.熱やのどの痛みがある場合には,くすりを処方します.

<家庭で気をつけること>
(1)食べ物:
口の中が痛いときは,しみないものを与えましょう.熱いもの,塩味や酸味の強いもの,かたいものは控えましょう.

(2)入浴:
熱がなく元気なら,入れてかまいません.

<こんなときはもう一度診察を>
(1) 口の中が痛くて水分をあまり飲まないとき.
(脱水であれば点滴が必要です.)

(2)高い熱が出た時.呼吸が早く浅くなったり,咳込みが激しい時.

(3)吐いてぐったりしているとき.
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<保育所・学校>
保育所や学校には,たとえ発疹があっても,本人さえ元気なら,行ってかまいません.
発疹が消失して症状が軽快しても,数週間は便にウイルスが排泄し続けますので,症状のある期間だけの登園,登校禁止は全く意味がありません.日本小児科学会からこの旨の勧告が出されています.

<脳幹脳炎および肺水腫を合併する手足口病>
1998年から2000年にかけて,マレーシア,台湾,大阪で,脳幹脳炎および肺水腫を合併する特殊な手足口病の流行があり,死亡例がありました.

原因ウイルスはエンテロウイルス71型で,神経親和性の高い株でした
(すべてのエンテロウイルス71型がこのような症状を起こす訳ではありません).
マレーシア,台湾では多数の死亡があり,数週間にわたって保育園やプールが完全に閉鎖されました.万が一,このような特殊な手足口病が発生した場合には,同様の処置が必要です
(中途半端に登園,登校禁止をしても全く意味がありません).

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