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皮膚の病気

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★あせも
★伝染性膿痂疹
★夏の虫刺され
★水いぼ
★水いぼ小咄
★水いぼとプール
★水いぼの痛くない取り方
★しもやけ
★日焼け
★ジアノッティ症候群
★多形滲出性紅斑
★肛囲溶連菌性皮膚炎

あせも

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<あせもとは>
汗の出口がふさがれて炎症がおこったもので,ひたいや首のまわり,胸,背中など,汗の出やすいところに多く見られます.

(1)
汗をかきっぱなしにしない汗を吸いやすい肌着(木綿,ガーゼ)を使いましょう.汗をかいたらまめに着がえましょう.
裸でいるとかえってあせもができやすくなります.お風呂で汗を流しましょう.
暑い日には,1日に朝夕2度,お風呂かシャワーに入れないと,あせもになります.必ず石鹸を使って,よごれを落としましょう.

(2)
涼しくするあせもがひどい時にはクーラーを使うのもいいでしょう.
ただし,冷やしすぎない.扇風機を使ってもいいでしょう.
遠くから微風で,首振りを必ず使いましょう.赤ちゃんに扇風機をあてっ放しにしないように.頭にあせもが多い子にはアイスノン枕もいいですよ.

(3)
くすりをぬる当院ではあせもローションを処方します.お母さんの指でやさしく塗って下さい.
あせもがひどい時にはステロイド剤が有効です.かき壊したところには抗生物質の軟膏を処方することもあります.自己流の外用剤は禁物です.

<汗をかくことも大切なのだ!!>
人間が体温を一定に保つことができるのは,汗腺が上手に働いてくれるからです.いつも快適な環境におかれると体温調整をする必要がないので,気温の変化についていけなくなってしまいます.
赤ちゃん時代にたっぷり汗をかくことは大切なことなのです.

伝染性膿痂疹(とびひ)

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<伝染性膿痂疹(とびひ)とは>
すり傷や虫さされ,あせも,湿疹などに化膿菌が入りこんで,水ぶくれができます.かきこわした手で他の場所をかくと,そこにまた水ぶくれが「飛び火」します.
夏に多い病気です.原因菌は90%がブドウ球菌,10%が連鎖球菌です.
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<治療>
(1)飲みぐすり:
抗生物質を飲んで,体の中から化膿菌をやっつけます.

(2)塗りぐすり:
i. 抗生物質の入った軟膏を塗る.
ii.乾燥剤の軟膏をリント布に塗って貼付する.

i.-iiを最低1日3回(ii.は軽い場合やリント布を貼れない場所には不要).

抗生物質は飲み薬,塗り薬ともにすっかり治るまできちんと続けて下さい.
少しでも細菌が残っていると,すぐにぶり返します.

<家庭で気をつけること>
(1)お風呂:
とびひの範囲が広い場合には入浴を禁止します.ひどくない場合には石鹸を使って体のよごれをよく洗い,シャワーで流して下さい.ゴシゴシこするのは禁物です.
タオルの共用はやめましょう.浴槽に入ると細菌がお湯の中に飛び散るので,シャワーだけか,浴槽に入る場合には家族のなかで最後に入って下さい.

(2)手を洗う:
爪は短く切り,石けんで何回も手を洗いましょう.

(3)プール:
とびひが乾いて完全に治癒するまでは入ってはいけません.

(4)保育所:
とびひの程度にもよりますが,1-2日間休んでもらうことがあります.

<こんなときは早めに再来してください>
(1)熱が出たとき.
(2)2日以上たっても水ぶくれがふえるとき.
(3)顔や体が赤く腫れてきたとき.

(注意)
最近は抗生物質の効かない耐性菌が増えています.
処方された抗生物質を服用しても悪化する場合には抗生物質を変更します.

夏の虫刺され

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<う〜〜〜,かゆい!>
夏には蚊,ハチ,アブなどが,ブーンブンブンと飛び廻り,ぽちゃぽちゃしておいしそうな子どもを狙って,チクッ,チク,ブチュ,ブチと刺しまくります.刺された皮膚は,真っ赤に腫れて,痒くてたまりません.
1カ所ならまだしも,何カ所も刺されると,もう痒くてたまらずに,不愉快で仕方がありません.
刺された部位以外にも,アレルギ−反応のために蕁麻疹(じんましん)が起きて,また痒くてしょうがない,痒い,痒い,眠れない,なんとかしてくれ!!てなことになってしまいますね.

<治療>
1.外用薬刺された部位に,ステロイド含有軟膏(オイラックスH,プロパデルム,レスタミンコーチゾン,スピラゾン,など)を塗ります.

2.内服薬かゆみや腫れがある場合には,抗ヒスタミン剤(ポララミン,テルギンGなど)や抗アレルギ−剤(ザジテン,ケトテン,ジキリオン,セルテクトなど)を服用します.
刺されるたびに赤く腫れてどうしようもない場合には,夏の間(6-9月くらい)の虫の多い季節に限って,内服薬を続ける場合もあります.抗ヒスタミン剤や抗アレルギ−剤を服用していると,刺されてもそんなには腫れません.

3.掻き壊し痒い,痒いと掻いていると,皮膚が壊れてしまい,そこから細菌が侵入して,飛び火になります.刺し口はポビドンヨード液(イソジン,ネオヨジンなど)で消毒しましょう.

水いぼ

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<水いぼとは?>
丸くて光った小さなイボです.つぶすと白いかたまりが出てきます.この中にウイルスが含まれていて,これが皮膚につくとうつります.
保育所などで遊んでいて,水いぼに接触すればうつってしまいます.集団生活ですから,うつるのはお互いさまです.

弱いウイルスなので,免疫反応が起きにくく,治るのに時間がかかります.いくら増えても,からだには全く無害です.
水いぼ自体は痛くもかゆくもありません.プールの水ではうつりません.何もせずに様子をみていれば,半年から1年くらいできれいに消えてしまいます.
大人で水いぼが皮膚に残っている人はいませんね.どんなに増えても,必ず免疫反応が起きて,自然に治ります.

<治療>
水いぼをどう扱うについては,いろいろな方法があります.どれが正解,どれが間違っているというわけではありません.以下に現在日本で行われている治療法のすべてを列挙します.

1.自然に治るのを待つ!!→◎これがベスト!
水いぼは必ず自然に治ります.水いぼのウイルスは弱いので,免疫反応が起きにくく,治るのに時間がかかるだけです.いくら広がってもからだには無害で,きれいに治ります.

長所:手間もお金もかからない.短所:半年から1年くらいかかる.

2.ヨクイニンや漢方薬を服用する!→○当院で処方します.ご希望の方はどうぞ!
ヨクイニンや漢方薬を服用することで免疫反応が起き,水いぼが消失します. 2-3カ月は服用が必要です.

長所:痛くない.短所:毎日服用しないといけない.

3.はと麦茶を飲む!→○スーパーで買ってくださいネ!
はと麦茶にはヨクイニンが含まれているので,水いぼの治りがよくなります.

長所:家でできる.短所:数カ月かかる.当院で処方します.

4.ピンセットで摘んで取る→×これだけは絶対にやめた方がよい.
ほとんど拷問です.ひとつひとつピンセットで摘んで,水いぼを除去します.

長所:直ぐに治ることが多い.
短所:(1)すごく痛い(ピンセットで摘むと聞くと,なにやらそんな大それたことには思えませんが,取られる子どもにとってはものすごく苦痛です.自分が同じようにされる状況を想像して下さい.ゾッとしますネ).
(2)水いぼを取られる子ども本人と傍らで見ている母が泣く.
(3)水いぼのウイルスが残っているとブリ返すことがある.
(4)女の子が水いぼと間違って乳首を取られてしまい,裁判になった事例がある.

5.硝酸銀ペーストで灼く→×or△ご希望の方は当院で処置をします.
これよりは下記6.が簡単.水いぼのひとつひとつに,硝酸銀ペーストを付けます.
炎症反応が起きて,数週間で治ります.1週間に1度,3-4回通院が必要です.

長所:痛くない.数週間で治る.
短所:(1)硝酸銀の付着した皮膚が黒くなって,みかけが悪い.手間がかかる.
(2)ケロイドになってただれることがある.

6.スピール膏で灼く→△やってみてもよい.
当院で処方しますので,御希望でしたらどうぞ!.水いぼのひとつひとつに,「うおの目」を取る時に使用するスピール膏を小さくカットして貼り付け,絆創膏で固定します.2-3日すると炎症反応が起きて,爪でひっかくとポロポロ落ちます.

長所:痛くない.数週間で治る.自宅でできる.
短所:(1)手間がかかる.
(2) スピール膏が大きすぎると,水いぼのまわりの健常な皮膚を痛めることがある.
(3)絆創膏かぶれを起こすことがある.

<さて,どうするか???>
当院では以上の全ての方法が実施できます.どれが正解,どれが間違っているというわけではありません.どの方法を選択するかは御自由です.お好きなものをどうぞ.

しかし!!1.自然に治るのを待つのが,もっともいいと思います.小さな水いぼがたくさんある場合には取り切れないので,自然治癒を待ちましょう.早く治したい場合には,
2.ヨクイニンや漢方薬を服用する,3.はと麦茶を飲む,といいでしょう.
どうしても気になる場合には,6.スピール膏で灼くのがいいでしょう.

<水いぼとプール>
水いぼはウイルスが原因なので,人から人へうつります.保育所などで普通に集団生活をしていればうつってしまいます.プールで感染率が高くなるという疫学的データはどこにもありません.水いぼがあるからプールを禁止するという扱いは明らかに間違っています.
旧文部省の通達では,(ビート板の共用さえしなければ)学校ではプールに入ってよいことになっています.
幼稚園や保育園で「水いぼがあるからプールはダメ,入りたければ取って来なさい!!」と言われたら,次ぎのように言ってください.

「うちの子どもはプールを楽しみにしている.医学的には水いぼがあっても入ってかまわないはずだ.旧文部省から水いぼがあってもプールに入ってもよいという通達が出ているでしょう.放っておいても自然に治るものを,子どもに痛い思いをさせてまで無理やり取れとはおかしな話だ.はしもと小児アレルギークリニックでプールに入ってもいいと言われた.園長先生,ウソだと思ったら電話して訊ねてみて下さい.」
いつでも,私が責任をもって御説明します.

◇◇◇水いぼ余話◇◇◇
(1)水いぼを取って欲しいと思っている親御さんへ.

子どもは水いぼなんかがあっても,痛くもかゆくもないので,絶対に取って欲しいと思っていません.取って欲しいと考えているのは,親御さんだけです.
でも,ちょっと冷静に考えてみて下さい.自然に治るものを,無駄なお金をかけ,時間をかけてわざわざ治療をする必要はあるでしょうか?しかも,子どもに苦痛を与えます.
水いぼを取ることは,子どもにはなんのメリットもありません.親の満足のために,子どもに苦痛を与えるのはやめましょう.子どもがかわいそうです.
水いぼくらいあってもいいじゃないか!!と考えて下さい.
完璧にきれいな子どもなんていないのです.過剰な潔癖を子どもに求めるのはやめましょう.

水いぼ小咄

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岩本じいさん:橋本じいさんや,おめさん,小児科のお医者さんらろ?あのさ,相談があるがーて.おらんちの子どもが,水イボんがーて,あれてば,うつるんかね?

橋本じいさん:うつるこって.ウイルスらすけんねえ.弱いウイルスらすけん,免疫反応がなかなか起こらんすけねえ,治るのに半年とか1年かかるがーて.

岩本:そいがか.数が増えるらしいけど,放っといていいがかね?

橋本:いっくら増えても,体にゃ,全く害ねえし,跡形もなく治るすけねえ,ほっとけばいい.大人で水いぼのある人なんて,いねろ?

岩本:そいでも,保育所じゃ,プールでうつるんだ,医者行ってピンセットで摘んでとって来んきゃ,プールに入れてもらえねえがーて.

橋本:プールの水でうつるなんてことねえて,そんげん証拠どこにもねえがーて.

岩本:そいでも,夏になると増えるみてだすけ,プールでうつるんじゃねえかね?

橋本:夏は子どもてば,はだかんぼで遊ぶろ.保育所なんかじゃ,抱き着いたり,じゃれあったりして,皮膚と皮膚が擦れ合うろ,そん時に水イボがぶつゅとつぶれて,うつるがーて.そいと,夏は薄着になるろ,だっから目立つだけんがーて.冬らって,水イボのある子はいっぱいいるがーて.

岩本:んじゃ,なんで保育所の先生たちは,水イボ取らねえと,プールだめなんて言うが?

橋本:オラ,よう分からんろも,プールで水イボがうつったなんて文句言う親がいるがこって.文句言われると困るすけんに,しょうがねえ,そう言っているがーろ.

岩本:橋本じいさん,おめさんのこと信用しねわけじゃねえけど,ほんとんが?

橋本:昔,文部省ってお役所があってのう,今は文部科学省になったがけどもね,学校じゃのう,ビート板なんかを一緒に使わんきゃのう,水イボあってもプール入ってもいいことになっているがーて.こないだも,朝日新聞とかいう,日本じゃ一番有名な新聞に,そう書いてあったてば.

岩本:そいでも,保育所の先生は,集団生活がどうのとか言うて,プールに入れてくれねえがーよ.

橋本:集団生活で水イボが拡がるのを防ぐんなら,水イボのある子は全員登園禁止にでもしんきゃ,無理らね?

岩本:そんげんこと言うたら,子どもが保育所行けねえねっかね?

橋本:だーすけんさ,あんげんもんあっても全く害がねえがーて,放っておけばいいがーて.

岩本:え,そいが?ピンセットとかいうもんで,摘まんで取らんきゃダメらてがーろ?

橋本:おめさん,ピンセットでイボ摘むなんて言うろもね,あれ,すげえ痛えがーよ.ひじの内側とか,わきのしたとか,お尻とか,皮膚の柔らかいとこにできるすけんねえ,イボ摘むなんて簡単に言うけど,摘まれる方はたまったもんじゃねえ.皮膚を引きちぎるがーよ,皮膚がびよーんと伸びるがーよ,痛てえよ.10個も20個のあってみな,全部摘めば拷問みてえになっちまう.

岩本:そいでも,1回摘まんじまえば,終わりんがーろ?

橋本:馬鹿言ってんでねえて,ウイルスがからだのどこかに残っていれば,また出てくることもあるがーて.そいとね,こんげん暑い夏に,ピンセットなんかで摘んで皮膚傷つけてみた,そこからばい菌でも入ったら大変らろ?

岩本:そう言えば,オラが子どもの頃は,水イボあるすけんにプールに入らんねえなんてこともねかったし,そいでも水イボのある子どもばっかなんてことねかったねえ.ピンセットなんてもんで摘まれる子もいねかったねえ.悠久山プールとか行けば,水イボのある子もいっぱい泳いでいるがーろね.

橋本:だすけんさあ,あんげんもん,自然に治るしさ,自然に治って免疫できちまえば,もう2度とかからんしね.プールの水でうつるんじゃねえすけね.何もしねで,放っとけばいいがあて.

岩本:そうらの,水イボのある子,全部とっつかまえて,ピンセットでみんなむしり取るわけになんかいかねえしの.

橋本:そうそう,ちゃんとした理由もねえのに,プールだめだの,ピンセットで取ってこいだののう,子どもがかわいそうらろ.

岩本:そうらの,なーんの罪もねえ子に,いらん痛い思いさせるの,かわいそうらの.もうちと,大人が子どものことちゃんと考えてやらんと,子どもがかわいそうらの.

伝染性軟属腫(みずいぼ)〜水いぼとプールに関する見解〜

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(新潟県小児科医会,2001年7月7日発表:http://www.ne.jp/asahi/niigataken/shounikaikai/

【その1】いわゆるいぼについて
小児における、いぼの種類はそう多くはなく、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい=いぼと呼ばれるもの)か、伝染性軟属腫(水いぼ)かのどちらかです。
どちらもウイルス感染症で、ウイルスが皮膚の細胞の中で増殖して発症します。ウイルスは人から人へ伝染します。
尋常性疣贅は、いつどこで誰からうつったかわからない場合が多いのですが、水いぼは、兄弟間でうつったり園や学校でごく小さな流行がみられたこともあって、伝染性軟属腫というやっかいな名前がつけられました。
小児においては、これら2つのうち、水いぼのほうが多くみられます。

【その2】水いぼの伝染性について
水いぼは、主に肌と肌の接触によりうつりますが、その他タオルなどの物を介して感染するとされます。その伝染力はけして強くはないと考えられます。
具体的に、インフルエンザと比較してみましょう。インフルエンザウイルスは、飛まつ感染で1人がくしゃみをすると近くにいた人の何十人が感染し、集団流行してしまいます。一方、水いぼは、体の接触で伝染するので1人から1人への感染で済んでくれます。大流行することは考えにくいのです。
また物を介しての伝染に関していえば、水いぼウイルスの付着していると思われるタオルなどを共用しなければ、感染は防げます。

【その3】水いぼの特徴と経過について
水いぼは、最初は粟粒大の半球ないしドーム状の丘疹ですが、時間の経過とともに大きくなります。しかし、せいぜい1ないし5mm程度で成長が止まります。
大きいものの中心にはくぼみが見られ、押しつぶすと粥状のものがでてきます。引っ掻いてしまうため、体のあちこちに広がる場合があります。水いぼは治癒していくもので、1年経過をみると95%近くの人が自然治癒し、発症から平均6−7か月で治癒するという報告があります。
一方、尋常性疣贅の場合は、経過は一定せず、個人差があり数か月ないし数年に渡って大きくなることがあり、実は水いぼよりやっかいなのです。

【その4】水いぼの子どもはプールに入ってはいけないのか?
水いぼはウイルス性の感染症ですが、インフルエンザやみずぼうそうなどと同類なものではなく、流行性疾患と位置づけするには無理があります。
水いぼのこどもさんがプールに入れてもらえないという話を耳に致しますが、これはいかがなものでしょうか。確かに、昔はスイミングスクールで水いぼが多発し問題になったことがあります。
この問題を検討された方がいて、これによるとスイミングスクールの子どもさんの水いぼにはある特徴がありました。それは、水いぼがわきの下に好発していたことです。これは、ビート板がウイルスを媒介していた可能性を示唆するものでした。
現在、ビート板の衛生管理が良くなったためか、スイミングスクールでは水いぼの問題があまり聞かれません。幼稚園や保育園では、プール遊びでビート板を使うことはあまりないと思います。プールの水の中に水いぼウイルスが存在するかは、明確なデータは見当たりません。
水いぼは主に、肌と肌とのふれあいで感染する可能性があるわけです。プールだけが感染の場ではないわけです。確かにプールでの体の接触の機会は少なくはないと思います。
でも考えてみましょう。さっきまでみんなと一緒に園庭で手をつないで遊んでいたのに、プールの時間だけ独り見学に回されたとしたら、何故だか理解できない子どもにとっては、大変辛いものがあると思います。

以上のことを十分検討した結果、わたしたち小児科医は、水いぼの子ども達のプール禁止には賛同しかねるという結論に至りました。
親御さんだけでなく、プールの可否を判断される学校・幼稚園・保育園・スイミングスクールの責任者の方々にも、このことをよくご理解いただきたいと思います。

水いぼの痛くない取り方

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水いぼは半年から1年ほどの経過で必ず自然治癒します.大人で水いぼのある人がいないのが,何よりの証拠です.
水いぼのウイルスは病原性が極めて弱く(からだには悪さをせず皮膚につくだけ),免疫反応が起きにくいために,このような長い経過を必要とします.
自然治癒を待つ,つまり何もせずに放置をするのがベストです.

しかし,水いぼがどうしても気になる方(皮膚につくので目立つだけですが),保育所や学校が無理解でプールに入れてもらえないのでどうしても取りたい方には(水いぼはプールの水ではうつりません.プール禁止は無意味です),スプール膏(元来は「うおのめ」の貼り薬)を用いた「痛くない」「家庭でできる」方法をお勧めします.

(1)水いぼの上をポピドンヨード液(イソジン,ネオヨジン)で消毒します.
(*雑菌が感染するのを防ぐために必ず消毒してください.)

(2)水いぼの大きさに切ったスピール膏を貼り付け,小さく切った判創膏でとめます.
(*スピール膏が大きすぎると健常な皮膚を痛めてしまうので,水いぼよりもちょっとだけ大きくなるようにスピール膏を切ってください.*スピール膏ははがれやすいので,絆創膏でとめてください.ドラッグストアーで売っているスピール膏には固定用のリング状絆創膏が付いているので.これを使うとはがれにくくなります.)

(3)2-3日そのまま貼りっぱなしにします.
(*入浴時もはがさないでください.*スピール膏は寝ている間にパジャマでこすれて取れたり,遊んでいる間に取れてしまうことがあります.この場合には,再度(1)(2)(3)をやり直してください.)

(4)2-3日経つと少し痒くなります.
(*痒くなるのはスピール膏によって皮膚に少し炎症が起こるからです.心配ありません.)

(5)スピール膏と絆創膏をはがします.
水いぼの上の皮膚がふやけて白っぽく変色しているはずです.小さい水いぼであれば,スピール膏をはがす時に一緒に取れてしまいます.スピール膏をはがしても水いぼが残っている場合には,爪で引っ掻くか,つまめば取れてしまいます.
(*うまくふやけない場合には(1)(2)(3)(4)(5)を繰り返してください.*大きくて水いぼがつぶれない,内容物が十分に取れない場合には,ピンセットで取りますので受診してください.痛みはほとんどありません.)

(6)水いぼが取れたあとは,ポピドンヨード液(イソジン,ネオヨジン)で消毒し,バンドエイドなどで保護します.
(*雑菌が感染するのを防ぐために完全に乾くまで必ず消毒してください.)

(7)1-2日くらいで乾いた状態になり,治療は完了です. 
スピール膏による方法は「痛くない」「家庭でできる」という利点があります.全部取り切ったつもりでも再発することがありますが,その場合にも家庭で簡単にできます.

診療所,病院で水いぼをピンセットでつまむのはやめた方がいいでしょう.ピンセットでつまむと言いますが,実際につままれる子どもはすごく痛いです.
どこかにウイルスが残っていると再発して,またつまむハメになります.

子どもの立場になれば,自然治癒(=何もせず放置する)がベストです!!

しもやけ

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<しもやけとは?>
手足の先が冷たい空気に繰り返しあるいは長時間さらされると,皮膚の毛細血管の血流が悪くなります.赤く腫れて,痛がゆくなります.

<治療>
手足の先の血のめぐりをよくすることが第1です.
手足を温かいお湯に5-10分つけて,水分を十分拭き取ってから,血のめぐりをよくする外用薬(ヒルドイド軟膏,ヒルドイドソフトなど)を塗って,マッサージをして下さい.入浴後も同じように処置してください.
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<しもやけの予防>
(1)手袋やミトンをして手を温める.手を濡れたままにしない.
(2)毛糸,アクリルなどの温かい靴下を履く.ただし,蒸れやすい靴下は避ける.
(3)きつい靴や足首をしめつける靴下は避ける.
(4)部屋を暖かくする.床暖房や電気カーペットなどを使用して,手足を冷やさない.

日焼け

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<日焼けはやけど>
夏になると,海にいって,日焼けをします.日焼けと言っても,広い意味では「やけど」です.日焼けをし過ぎるのは皮膚によくありません.
1日中,浜辺にいれば,誰でも皮膚が真っ赤になってしまいます.子どもは皮膚が薄いのでなおさらです.暑い夏は日なたにいるのは,せいぜい1時間が限度です.長時間,海,浜辺にいる場合には,帽子を被り,Tシャツを着せてください.

<治療>
皮膚の発赤がひどい時には,短期間,ステロイド軟膏,ステロイドローションを塗るとよいでしょう.痛がゆいので,抗ヒスタミン剤,抗アレルギ−剤を処方することもあります.

<予防>
市販の日焼け止めを使って,ひどい日焼けをしないように注意しましょう. 

注)紫外線にはA波とB波があります.SPFは日焼けの原因となるB波の,PAは皮膚の内部にダメージを与えて肌の老化を引き起こすA波の防止効果を表します.

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