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泌尿生殖器

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★血尿,蛋白尿
★尿路感染症
★陰嚢水腫
★停留睾丸
★亀頭包皮炎
★陰門膣炎
★鼠径ヘルニア
★包茎
★夜尿症
★夜尿の記録(初診用)
★夜尿症の検査
★夜尿症の分類
★夜尿症の治療
★夜尿アラーム
★夜尿の記録(経過観察用)

血尿・蛋白尿

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<なんで尿を調べるの?>
学校,幼稚園,保育所,3歳児健診などで尿を調べます.腎臓病は進行しない限りは無症状なので,尿検査をまめにして,血尿・蛋白尿を早期に発見しなければなりません

<どんな病気があるの?>
血尿の場合はIgA腎症,蛋白尿の場合はネフローゼ症候群,巣状糸球体硬化症,膜性増殖性腎炎,急性進行性糸球体腎炎などが考えられます.
ここ数年で,治療法が進歩したものもあります.早期発見が大切です.
腎臓病もタイプによって治療可能です.

<検査は?>
初めて血尿や蛋白尿が見つかった時には,尿検査に加えて,血液検査と腹部エコーを行います.

尿検査:血尿や蛋白尿が一時的なものか,継続的なものかを判断するために,尿検査は最低2-3回行います.
また,朝1番の尿を持って来てもらって検査することもあります.

血液検査:腎臓の機能や腎臓病の種類が分かります.腹部エコー:水腎症の有無が分かります.

<気をつけることは?>
腎臓病ははじめたいしたことがなくても,急に悪くなることがあります.血尿,蛋白尿が一度見つかったら,必ず定期的に受診をして,尿検査,必要に応じて血液検査を受けて下さい.
くれぐれも放ったらかしにしないで下さい.悪くなってからでは,取り返しがつきません.

<微少血尿>
定期検査の必要な方で最も多いのが,「微少血尿」です.尿に僅かに血尿が混じる程度で心配は不要ですが,まれに IgA腎症などに進展することがあります.
2-3カ月に1度の定期的な尿検査が必要です.

<起立性蛋白尿>
体位性蛋白尿ともいいます.病気ではありません.
立ったり,腰をまげたりする時にだけ出る蛋白尿で,腎臓が悪いわけではありません.
蛋白が大量に出ることはなく,顔や体がむくむ,尿の量が減ることもありません.
まったく普通の生活をしてください.もちろん運動や食事の制限はいりません.
大人になればなくなります.心配は全く不要です.

尿路感染症

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<尿路感染症とは>
尿の通り道(尿路)のうち,腎盂に感染が起った場合を腎盂腎炎,膀胱に感染が起った場合を膀胱炎,尿道に起った場合を尿道炎といいます.
これらをまとめて尿路感染症といいます.
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子どもの尿路感染症は症状がはっきりしないことが多いので(熱だけで,排尿時痛,頻尿などを言わない),診断が難しいです.
とくに赤ちゃんの尿路感染症では症状は熱だけです.診断には尿の検査が必要です.

尿検査で尿中白血球数や,炎症を引き起こしている細菌の種類が分かります.
<治療>
抗生物質を処方します.通常は2-3日でよくなりますが11週間くらい必要な場合もあります.尿がきれいにならないうちに薬をやめると再発するので,きちんと服用しましょう.

<家庭で気をつけること>
(1)水分を多めに:いつもよりたくさん水分をとってください.体の中の細菌を洗い流すような気持ちでたくさん飲んで,おしっこをジャージャーして下さい.
(2)おしっこ:おしっこを我慢せず,途中で止めないで下さい.女の子はおしっこのあとの拭き方に注意しましょう.
(3)便秘:便秘が続いていると尿路感染症になりやすいので,毎日うんちをする習慣をつけましょう.

<再発を予防するために>
尿路感染症をくり返すと腎臓に障害が残ることがあります.予防することが大切です.
(1)一旦治ったあとも,定期的に検査を受ける必要がある場合があります.忘れずに検査を受けましょう.
(2)何度も尿路感染症を繰り返す場合には,水腎症や膀胱尿管逆流などの尿路奇形の可能性があります.
当院では腹部エコーがありますので,必要に応じて検査をします.

陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)

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<陰嚢水腫とは>
睾丸を包んでいる膜の中に水がたまって,陰嚢がふくれた状態です.お腹のなかと陰嚢内が交通したままだと陰嚢水腫になってしまいます.
水がたまっているだけなので,心配する必要はありません.痛みもありません.

<治療>
(1)待つ:たいてい半年ぐらいで自然に水が吸収されて治ります.心配せずにまずは様子を見ましょう.
(2)手術:1年たっても大きいとき,だんだん大きくなるとき,そけいヘルニアもあるとき,には手術が必要になります.
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停留睾丸(ていりゅうこうがん)

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<停留睾丸とは>
胎児の睾丸はおなかの中にありますが,生まれる前に陰嚢まで降りてきます.
ところが,降りる途中で止まってしまうことがあります.
陰嚢のなかにあるはずの睾丸がお腹のなかや鼡径部(股の付け根)にあるものを,「停留睾丸」と呼びます.

<お風呂で診断>
泣いたり,緊張したりすると睾丸が挙上してしまいます(=おちんちんが縮み上がります).
お風呂の中で赤ちゃんの緊張がとけた時に,陰嚢(睾丸が入っている袋)を触わってみてください.もし,睾丸が触れない時は停留睾丸です.
お母さん方はあまり男の子のおちんちんを触りません.一度,お父さんによく触ってもらって下さい.早期発見につながります.

<治療>
1歳をすぎても降りてこない場合には,泌尿器科の先生に相談して手術の予定をたててもらいましょう.当院から御希望の病院泌尿器科を御紹介します.
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亀頭包皮炎

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<亀頭包皮炎とは>
包皮と亀頭の間に細菌が入って炎症を起こします.おちんちんの先が赤く腫れて,うみが出ます.おしっこの時に痛がり,パンツに黄色いうみが付きます.
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<治療>
(1)軟膏を塗る.(2)抗生剤を飲む.

<家庭で気をつけること>
(1)お風呂でよく洗いましょう.
(2)包皮(おちんちんの先の皮)の中にはよごれが溜まっています.包皮を少しむいて,よく洗いましょう.

<何度もくり返すとき>
包茎が原因で何度も炎症をくり返すときには,包茎を手術して治すことがあります.

・・・・・ 包 茎 ・・・・・・・・

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包茎だから,という理由だけで手術をする必要はありません.
包茎が原因でおしっこが出にくいときや亀頭包皮炎をくり返すときは手術を考えます

陰門膣炎

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<陰門膣炎とは>
女の子のおむつやパンツに黄色や薄緑色のおりものが付くことがあります.外陰部から膣に細菌が入って炎症を起こしています.
大腸菌などの腸内細菌や皮膚にいるブドウ球菌や溶連菌などが原因になります.
おむつやパンツに付着するだけでなく,かなり臭いので,すぐに気付きます.早めに治療を受けましょう.
数カ月間で2-3回繰り返すお子さんもいます.
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<治療>
(1)洗う:お湯で洗うだけでも効果があります.石鹸を使用してよく洗ってください.
(2)塗る:おりものや汚れをよく落としたら,処方した外用剤を塗るか,外用液を垂らしてください.
(3)飲む:抗生剤を飲みます.

鼠径ヘルニア

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<鼠径(そけい)ヘルニアとは?>
足のつけ根の部分を鼠径部(そけいぶ)と呼びます.
この部分がポコッと膨らんだり,男の子では陰嚢が膨らみます.ふくらみの中身は腸で,俗に「脱腸」と呼ばれます.

指で押さえると腸がおなかの中に戻りますが,泣いたり,いきんだりすると腹圧が高くなって,また膨らんで来ます.
ヘルニア門(腸の出入口)が大きい場合には,頻繁に膨らみますが,指で押さえるとすぐに戻ります.
ヘルニア門が小さい場合には,嵌頓(かんとん)ヘルニアになることがあるので,早めの手術が必要です.
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<治療>
鼠径ヘルニアはすべて手術が必要です.当院から病院の小児外科を紹介します.
受診して手術日を予約して下さい.通常,数日の入院で済みます.
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<嵌頓(かんとん)ヘルニア>
ふくらみを手で押さえても腸がおなかの中に戻らなくなったものを「嵌頓ヘルニア」と呼びます.
吐いたり,痛がったり,泣き続けたりします.この状態が長く続くと腸が締め付けられて腐ってしまうので,急いで手術をしなくてはなりません.

包  茎

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<包茎とは?>
包茎(ほうけい)には,「真性包茎」と「仮性包茎」があります.
包皮の翻転を試みて,包皮口が狭いため亀頭が露出できなければ「真性包茎」,露出できれば「仮性包茎」です.
亀頭が完全に露出できなくても,包皮口がある程度広く亀頭の先端部が見えれば,仮性包茎です.
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<治療対象は?>
治療対象になるのは,「真性包茎」です.真性包茎の割合は,新生児で100%,乳児で80%,幼児で60%,小学校低学年で40%,高学年で20%,中学校思春期前(=陰毛が生える前)で10%,思春期後で5%です.
真性包茎のほとんどは自然に治癒するので,特別な治療は不要です.しかし,
(1)排尿異常がある(排尿時に包皮がふくらむ,尿が斜めに飛ぶ),
(2)亀頭包皮炎(亀頭の発赤,腫脹,膿汁分泌)を繰り返す,
(3)尿路感染症を繰り返す,
(4)嵌頓包茎(包皮口が狭いのに無理に包皮をめくって先端が締めつけられ循環障害を起こす),
になった場合には治療が必要です.
ただし,これらの合併症の程度と包茎の程度は一致しないので,合併症だけを治療をして,包茎そのものは自然治癒を待つ場合がほとんどです.

<治療法は?>
「真性包茎」の治療には,(1)保存療法と(2)手術療法があります.

(1)保存療法は,包皮をペニスの根元方向にめくるようにして,包皮口に少量のステロイド軟膏を塗ります.どちらか一方だけ行ったのでは有効性は低いです.
包皮は子どもが痛がらない程度に強く引っぱり(包皮がピーンとテカテカと張るくらいまで),包皮口をなるべく広げるようにするのが効果的です.
ステロイド軟膏を,1日1-2回,1-2カ月で1本5g程度を使用すれば十分です.
この量であれば通常副作用はありません.包皮の翻転とステロイド軟膏塗布を約2週間継続すると包皮口が広がって来ます.
1カ月すると70%以上の症例が仮性包茎の状態になります.包皮と亀頭の癒着が残ることがありますが,包皮口が広ければそのまま放置して差し支えありません.

(2)手術療法は,(a)5-6歳以上で包皮口が狭く保存療法が全く無効な場合,(b)包皮口が瘢痕化して病的に白い場合,(c)思春期以降の真性包茎症例,(d) 嵌頓包茎を起こした症例(ただし保存療法が有効な場合もある)が適応になります.一般的に,環状切開術が行われます.

夜尿症

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<排尿機構の確立>
生まれる前,つまり子宮の中で胎児は既に排尿をしています.生まれてからも,膀胱に一定の量の尿がたまると排尿をします.これを「反射性排尿」と呼びます.
その後,成長とともに膀胱容量が大きくなって行きます.
4歳頃になると大脳が発達し,「おしっこ」を我慢できるようになります.
5歳頃になると睡眠リズムが成人とほぼ同様になり,昼寝をしなくなります.こうして「排尿機構」が確立されていき,「おねしょ」をしなくなります.

<排尿の調節>
1.脳の一部の下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンには,尿を濃くし尿量を減らす働きがあります.このホルモンの分泌が悪いと,尿量が増えます,
2,尿は膀胱にたまりますが,この容量が小さいと,すぐにおしっこをしたくなります.

<夜尿症の原因>
(1) 夜間睡眠中の抗利尿ホルモンの分泌リズムの障害
(2) 膀胱容量の縮小,不安定膀胱,過活動膀胱
(3) 冷え性などの自律神経の障害などの複数の要因が関与して「夜尿症」が起きます.

<夜尿症の治療は何歳頃から?>
夜尿症の治療は年齢が低いほど有効率が低いため,治療開始が早ければよいというものではありません. 6歳以降が治療開始の目安です.

<夜尿症には3+1つのタイプがあります.>
1.多尿型:抗利尿ホルモンの分泌量が少なく,尿が薄くなって,尿量が増えてしまうタイプ.(尿の濃さにより,さらに1-a.低浸透圧型と1-b.正常浸透圧型に分類されます.)
2.膀胱型:膀胱容量が小さく.長い間おしっこを我慢できないタイプ.
3.混合型:上記の1+2のタイプ.
(4.解離型:膀胱容量は年齢相応,夜間尿量も多くはないのに,夜尿を生じてしまうタイプ.)

タイプによって治療薬が異なります.どのタイプかを判断するために検査が必要です.

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