意外に重症、低温やけど
冬本番を迎え、朝夕は冷え込みが一段と厳しくなった。この時期、家庭ではいろいろな暖房具が使われている。寒い夜にあんかや湯たんぽで温まったフトンに入るのはとても気持ち良いものである。
ところが最近、これらのあんかや湯たんぽのように、触っていても気持ちの良い程度の低い温度でおこる『低温やけど』の報告が増えている。国民生活センターによると、低温やけどを起こした商品は、使い捨てカイロが最も多く、湯たんぽやあんかも比較的多い。その他に、こたつ、電気カーペット、電気毛布、ファンヒーターなどでも起きている。
やけどの程度は、その熱の高さと作用時間の長さによって決まる。ヒトは熟睡していると痛みや熱さに対する反応が鈍くなるため、睡眠中の暖房具では作用時間が長くなりやすい。その結果、低温やけどは、皮膚の表面はわずかなやけどに見えても内部深く傷つけられ、見た目よりも重症となる。
乳幼児は、自分で暖房具の温度調節ができないし、熱いと感じても暖房具を体から離せない場合もある。また、皮膚が薄いために深いやけどになりやすく、治っても瘢痕を残しやすい。従って、特に注意が必要である。
あんかや湯たんぽは熟睡してからではなく、寝る前から入れておき、はずして寝かせるほうが安全である。また睡眠中も使用する場合は、必ず周りの人が温度に注意を払う必要がある。やけどをしてしまったときには、皮膚の表面が少し赤くなった程度でも、皮膚の深くまでやけどが進行していることがあるので、すぐに病院に連れて行きましょう。