せきたか通信 若いたかしに任せる会会報
No.2
発 行 日 平成13年 1月27日
最終更新日 平成13年 2月 3日

1年半の市会議員としての
活動を振り返って
みると、全てが初体験だったこともあり瞬く間に過ぎた感じがいたします。しかし、この1年の経験で多くのことを学びました。最も大きい学びは議会・行政(市役所)・市民それぞれの意識改革がなければ素晴らしい街作りは出来ないということであります。具体的に申しますと、この議会・行政・市民の3者はもっと公(おおやけ)の意識つまり、「長岡市全体が良くならないと自らの幸福はありえない、そして自分も長岡を構成する一要素なのだ」との意識を持たなくてはならないと感じます。別の言い方をすれば「自分さえ(今さえ)よければいい」という意識を、私の選挙公約でもある「次世代に負の遺産を作らない」意識に変革することだと感じます。今は時代の変わり目ですので新しく取り組まなくてはならない事業や、内容を改善しなくてはならない事業、また、止めなくてはならない事業が山積しています。これらの個々具体的な事業に、気付いた人が一つ一つ取り組んでいたのでは時間がいくらあっても足りません。意識改革がなされれば多くの議員・市役所職員・市民で、それぞれの目と立場で市政や事業を見直すことができ、真に豊かな街が実現すると思います。


市議会においては
「物質的豊かさの追求から心の豊かさの追求へ」と言われているような時代の変化を的確に読み、市政をどの方向へ持ってゆくのかの議論をしなくてはなりません。そのために議員一人一人に研ぎ澄まされた感性と公僕意識が必要になります。更に、システムの問題として会派中心主義や根回し政治にもメスを入れる必要があると考えます。会派中心主義や根回しを全て否定するものではありませんが、私から見て現在の長岡市議会はこの二つの点でややいき過ぎがあるように思えます。また、細かい点では市政調査研究費の予算消化主義や議員の海外視察費等についても問題提起していますので、今後に注目して下さい。


市役所職員について
も公僕意識の向上が求められます。例えて言えば市役所(行政)はサービス業であり、お客さんは市民であります。この認識の下で、個々の職員が携わっている仕事は「誰の為に何の目的で行うのか」を明確にし、アカウンタビリティ(説明責任)を果たさなくてはなりません。意識改革の為には、評価システム(平成11年9月議会で質問しました)・ISO等によるマネジメントシステム(平成12年6月議会で質問しました)・行政診断(今後質問予定)等の導入が必要と考えます。このうち評価システムについては平成12年度に導入予定ですので、十分な効果が得られる内容となるよう議会でチェックする所存です。


市民については
行政への対決姿勢を強める「対決型市民」や行政への要求しか行わない「要求型市民」から行政と共に考え協力関係を築ける「協調型市民」への脱皮が必要です。「対決」や「要求」だけでは都市経営を長期的に見た時、効率がいいとは言えません。「今の行政とは協調できない」とおっしゃる方もおられるかと思いますが、市民の立場としてできることは「協調型市民」として粘り強く行政と向き合うことだと考えます。