せきたか通信 若いたかしに任せる会
No.3
発 行 日 平成14年 1月21日
最終更新日 平成14年 1月24日

その1 公約
長岡を環境先進都市へ
長岡市財政の健全化
政治システムの改革
 皆様、こんにちは早いもので長岡市議会議員となって2年半が経過いたしました。この間、一生懸命に仕事に打ち込む事ができましたことは、皆様の支えによるところが大きく、感謝申し上げる次第です。そして、たくさん頂いたご意見・アドバイス・ご批判・励ましも、私にとって勉強になるもので大変有り難いことだと感じております。
 悪いニュースばかり流れる昨今ですが、長岡から素敵なニュースが発信できるよう今後とも邁進致します。
 デスクワーク等に費やす時間が多いため、皆様一人一人と直接お話できる機会が少なく申し訳なく思っておりますが、この「せきたか通信」にて私の活動の一部を報告させて頂きます。



その2 議会での議論を
通じて感じていること
1手段の目的化
 闘魂「1・2・3 ダーッ!!」市政だよりで予算を見ていただくと、長岡市が実に多くの事業を行っていることがわかります。一つ一つの事業は、ある目的を達成するための手段として行われるものです。しかし、時代の変化と共に目的そのものが変化したり、手段がふさわしくなくなるといったことが起こります。例えば近年問題になっている「成人式」。仮に、成人式の目的は新成人をお祝いし、成人の自覚と責任を感じてもらうことだとします。成人式は催す事が目的なのではなく、目的を達成するための手段なのです。「無事に終わる」とか「たくさん集まる」ことが目的なのではありません。そう考えると、決して従来の形式にこだわる必要はなくなり(成人式という伝統を伝える意義はあるのかもしれませんが)、本来の目的を達成しやすいやり方に変えればより良い成人式になってゆくのです。
 このように、あらゆる局面で「手段」と「目的」を明確にしてゆく必要を感じています。

2理念議論の欠如
 我々は、明治維新以降「富国強兵・殖産興業」路線を進んできました。戦後は「強兵」はなくなった(?)ものの「所得倍増・列島改造」で進んできました。
 国や市町村も、どんどん施設を作り、どんどん人口を増やし、どんどん税収を上げてきました。キリリッ!先人の努力の結果、日本は世界有数の経済大国となりました。
 そして、路線変更の芽生えはあるものの、今もその延長を進んでいます。この路線が良かったのか悪かったのかは別にして、ただひたすらに、もしかしたらあまり深く考えずに、お金と物の豊かさを求めて一生懸命歩んできたのではないでしょうか。そのような時には理念を議論する必要はなかったのだと思います。「貧困からの脱却」や「欧米に追いつく」という目標に国民の大多数が賛同していた時代には、どうやったら早くそれを達成できるかという手段の議論が交わされます。「我々の社会は何のためにどこに向かうのか」「幸せとは何か」を議論する必要はありませんでした。しかし、社会的に行き詰まってしまった時代はそうはいきません。こんな時こそ根本・理念の議論が必要だと思うのですが、長い間この種の議論がなされてこなかったために「議論の土壌がない」状況です。
 これからは、地方自治体においても理念の議論が必要になります。そして、議論の結果として地方の独自色・個性が出てくるのだと思います。

3THINK GLOBALY, ACT LOCALY の必要性
 「世界的(全体的)な視野を持ちながら地域で活動しよう」ということで、1992年の国連地球サミットで使われた言葉です。
 あらゆる事がグローバル化してゆく時代です。長岡は長岡の事だけ考えていれば良い時代は終わりました。縦割り行政の弊害と言われるように、組織も自分の部門の事だけを考えていれば良い時代は終わりました。
 これまでは効率を求めて分業化が進んできました。分業化が進むと一人一人の仕事の範囲や、一組織の仕事の範囲が狭められ、かつ専門性が要求されます。その結果、全体を見る目がおとろえたのではないかと感じます。今後の長岡の発展(従来型の発展ではなく)には欠かせない視点だと思います。