せきたか通信 WEB版 No.7
[2005年]
発 行 日 平成18年 6月吉日
最終更新日 平成18年 6月21日

〜持続可能な社会の実現
広げよう長岡から〜
【公約】 ■財政の持続性
■地球環境の持続性
■心(人間性)の持続性
■政治システムの改革

 中越地震から1年以上が過ぎました。皆様、お元気で過ごしていらっしゃいますか。
 長岡市は市町村合併によって人口で約1.5倍、面積で約3倍の巨大な都市になりました。合併したら良いまちができるということはありませんし、人口が多いほど良いまちであるというわけでもありません。全てはこれからの努力次第なのです。これからの時代は、いかに住民が生き生きと生活しているか、住んで良かったと感じているかといった住民満足度の高さによって都市の格式が決まってくると思います。そして、住民満足は行政サービスのみによって決まるものではありません。勿論これも大切な要素ですが、それ以外にも「地域を支えている実感」「人に受け入れられている事」「我がまちの運営に参画すること」「社会の中での自らの役割が明確な事」「地域風土や文化」等々、様々な要素が関係してくると思います。これからの政治は、これらの要素も含めて、広い視野で地域を経営しなくてはなりません。地域の人・モノ・金・情報をどのようにやりくりするのかが問われると思います。
 今回は駆け込み合併といった印象が強いのですが、果たして、この人口と面積が適切なのかというと、「やってみなくちゃ分からない」といったところだと思います。将来的には適切な規模での市町村分割(旧市町村に戻るという意味でなく)が必要になるかもしれません


その1ロハス・スローライフ持続可能な社会
 内閣府によって1978年から実施されている「国民の意識とニーズ」についての時系列調査での直近の結果は、「国民の生活全般に関する満足度」は調査開始以来の低下傾向が進み、過去最低の41.3%となっています。また、「世の中は次第に暮らしよい方向に向かっている」と考える人の割合も調査開始以来最低の14.3%の低水準を記録しています。さらに、同じく内閣府が毎年行っている「国民生活に関する世論調査」2005年度版によると、国民の66.4%が日常生活に悩みや不安を感じていると答えていますし、「物の豊かさ」と「心の豊かさ」どちらを重視したいかという問いに対しては、物の豊かさが28.4%、心の豊かさが57.8%、どちらともいえないが11.7%となっていて、物の豊かさと心の豊かさの差は年々広がる傾向です。
▼『暮らしよい方向に向かっていると思う』
人の割合は90年をピークに低下
▼『低下傾向にある生活全般の満足度』
「<世の中は次第にくらしよい方向に向かっている>という意見について、どのように思いますか。」 「あなたは生活全般に満足していますか。それとも不満ですか。:
※上記グラフはクリックすると拡大したものが表示されます。

▼『日常生活での悩みや不安』




 総合すると、「生活全般に満足していないし、社会が暮らしよい方向に向かっているとは思わない。心の豊かさを重視しているが、悩みや不安を抱えている」といった日本人像が浮かんできます。つまり、閉塞感が漂っているのです。

 閉塞感を持たないに越したことはありませんが、悪いばかりでもありません。閉塞感が強くなればなる程、現状を打破しようとするエネルギーも高まりますので、一気に新しい時代に突入することも可能です。そして、その新しい時代は、20世紀型のモノの見方・考え方・仕組みではうまくいきません。明治維新の時のような、全く新しい価値観と仕組みが必要になります。

 では、今後の社会はどの方向に向かえばよいのでしょうか。キーワードは「持続可能」だと思います。持続可能な福祉、持続可能な経済、持続可能な財政、持続可能な教育、持続可能な地球環境などを構築し、持続可能な社会を実現しなければなりません(行き詰まりつつある介護保険→持続不可能、広がり続ける貧富の差→持続不可能、増え続ける国・地方の借金→持続不可能、増え続ける凶悪犯罪や自殺→持続不可能、悪化し続ける地球環境→持続不可能)。持続可能な社会というと堅苦しい感じがしますが、ロハス(注)とかスローライフと言えばイメージが変わると思います。このような生活様式を全員に強要することはできませんが、誰もがこの生活様式を選択することができる社会の仕組みは必要だと考えます。ロハスやスローライフがある程度広がった社会は、心の豊かさが実感できる社会だと思います。



(注) ロハス(LOHAS)
…Lifestyles Of Health And Sustainability の頭文字をつないだ造語。


健康を重視し、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル。
「このまま行くと何か変だな!続くのかな?」と感じる市民が増えています。しかし、かといって『昔の暮らし』や『我慢する生活』、『過激な抗議行動』もイヤだなと思っていて、粋(いき)な自分らしい生き方を考えるとLOHAS的な生き方になってしまうのです。



その2 これからの政治に必要な思考

  たくさんあると思うのですが、今回は3つを紹介します。

(1)手段と目的の区別
 法律やルール、組織は理想的な状態を作るための手段ですが、一度作られるとそれを守ることが目的になってしまうことがある。

(2)部分適合・全体不適合の回避
現代社会は様々なことが複雑に絡み合っており、こっちの問題に手をつけると、あっちの問題がより悪化するという特徴を持っています。一部の解決策 がより大きな問題を生み出すことがあるのです。極端に例えると、@何でもかんでも行政がやってしまうと住民の参画意識や意欲が低下してしまう。 A子供の安全を守るために「知らない人は悪い人、世の中は怖いもの」といったイメージを植えつけると、不信感が強く協調性のない大人ばかりが育って、社会が崩壊してしまう(危機感を持たせても、不安感を持たせてはいけないと思います)。といった現象で、狭い視野で見たらプラスだが広い視野で見るとマイナスな事がある。

(3)対症療法と根本的対策の併用
例えば、@お風呂に水を張っていてあふれそうな時に、あふれないように水をすくうのが対症療法、水道の水を止めるのが根本的対策 A子供の安全を守るために警備員を増やしたり監視カメラを設置することが対症療法。次から次へと犯罪者を生み出す社会のゆがみを正し、犯罪者を育てないのが根本的対策。
その2 平成17年12月議会 一般質問

 

質問要旨

行政経営品質向上のための
    職員研修・教職員研修について

議会での発言の様子
市民社会の価値観の多様化や社会経済情勢の変化を背景に、行政組織機能の質的向上が求められて久しい。組織機能の質的向上は、コスト削減や効率化のみによって達成できるものではなく、組織文化や組織風土を担う「人」の変革によって成し遂げられる。そのためには、職員の意識改革、すなわち職員一人ひとりの自己変革が重要だと考える。心理学の知見によれば、自分が物事をどのように認識しているか(モノの見方・考え方)、また、自分が他人にどのような影響を与えているかということに自らが気づくという「自己理解」によってしか人は変わらないとされている。そこで、この「自己理解」を促すような職員研修を導入すべきである。 また、多様化・深刻化する教育課題に対し、学校機能の質的向上も求められているので、同様に自己理解を促す教職員研修も導入すべきである。

市長答弁要旨

気づきや自己理解を促す研修の有効性は大変よく理解できる。これまで、日本ではこの種の研修は行われてこなかったが、近年、一部の自治体で取り組み始めたので、調査して効果が確認できたら導入したい。

教育長答弁要旨

これまで、指摘のあったような要素をもった研修にも取り組んできたが、今後も自己理解を促す研修の充実を図る。

公共建築物の環境対策について

平成14年に行ったヒートアイランド対策についての私の質問(せきたか通信4に掲載)に対し、「建築物への対策については、業界団体と研究する」との答弁があり、その後「長岡住宅・建築環境共生研究会」が発足した。この研究会のこれまでの成果を、市の公共建築物から導入していくべきである。

都市整備部長答弁要旨

研究会は当初、ハイテクノロジー分野を研究していたが、現在は設備機器等によらないローテクノロジー(建物の工夫や緑化など)にテーマを切り替えている。実現可能な研究成果から市の公共建築物に導入していきたい。

本会議や委員会の議事録は長岡市議会HPにて閲覧できます。
その2 平成16年度 政務調査費の使途報告
政務調査費は議員一人当たり年間72万円が支給されます
講演会・政策塾・各種講座などの交通費・参加費 347,175円
(自治体財政分析講座、進行する気候変動と今後の課題、越後長 岡:藤原塾、地球と共生するライフスタイルと文明、コミュニ ティ交通フォーラム等に参加)
資料費 111,831円
(グリーンリポート(環境情報)、ピコ通信(化学物質情報)、 てんとう虫情報(化学物質情報)、消費者リポート等の購読料。 破綻する自治体・しない自治体、国家破綻等の書籍購入費)
市政報告会・市政勉強会 会場費 9,000円
情報通信費 80,776円
(議会控室用パソコン・プリンター・ウイルスソフト)
事務用消耗品費 14,307円
(ワープロラベル、コピー用紙、FAX用紙)

合 計 563,089円
156,911円を長岡市へ返却(720,000円−563,089円)

  私が参加した講演会等の内容を下記のようにまとめ、ホームページにて公開しています。(⇒リンク!)
(例)
平成17年3月17日  東京都江東区産業会館
講演会 地球と共生するライフスタイルと文明 〜環境の限界と私達の未来〜
講師  国学院大学経済学部教授  古沢 広祐 氏
概要
1 20世紀の成長を21世紀に続けることはできない
・地球が直径1mとすると、大気は1mm。
@日本人の生活は一人当たり4.7haの土地(森・海・川・農地)が必要で、人類一人当たりの平均では2.28ha。全人類が日本人の生活をすると2.7個の地球が必要。
A世界の最富裕層の20%が世界の富の80%を所有するという歪み。
B石油の埋蔵量は富士山1杯分以下など資源の制約(鉄を1t作るのに、水100tも必要)
C陸上は1/3が森林で、1/3が農地、そして1/3が荒地や砂漠になった(人為的要因の土壌劣化が進行中)。
D異常気象の頻発で80年代以降の世界の穀物生産量は、凹凸が大きい。
E世界の耕地面積は近年、減少傾向。
F1960年は、消費者の食料品支出のうちの39%が農家へ入ったが、1990年は20%しか入っていない(流通や飲食店に入る割合が増加)。
G日本は、木材や海老(養殖場のためにマングローブを伐採)の輸入が多いので「森食い虫」と呼ばれている。
H日本の自動販売機は15世帯に1台の割合で世界最大。1台で1世帯以上の電力消費。
2 調和型ライフスタイルの創造
@昔の食生活は体にも地球にもいい(健全な食べ物とは、地域で生産された旬のもので加工品の成分をできるだけ含まないもの)。
A環境家計簿の活用。
Bグリーンコンシューマーやフェアトレードの広がり。
C技術的手法(省エネ)、法的手法(規制)、経済的手法(税)、社会文化の内部化(慣習・倫理・ライフスタイル)。
D日本は環境税が少ない。
E世界の軍事費の1/4で環境・社会的不公平が改善するが、環境保全や人道支援は軍事費の1/10。

その2 友人の見たタカちゃんの日常
企画・文 高橋ゆたか
銀行員?風のタカちゃん
 晴れた日は出来るだけ利用している愛車(名前はまだありません)です。遠くは関原辺りまで走ったりもします。実は電動アシスト自転車なので、かなり軽快に走れるのです。 町で見かけると、天性の硬さもあり、銀行員のようにも見えるタカちゃんです。

塾の先生?風のタカちゃん
 毎月している勉強会の様子です。 初当選から7年続いています。集まるメンバーは、少なくて6名、多くて50名を超える時もあったりします。最近は終わった後に、その場で飲み会が始まり楽しい親睦の場になっています。 どなたが来ても大歓迎です。 話の種に足を運んで見てください。

関貴志も子育ての真っ最中!!
エコというかケチというか、いまどき珍しく布オムツで奮闘中!タカちゃんも結構オムツ替えをしているようです。
大変だとはいえ、手間をかけるほど、かわいくなるから子育ては楽しめるかも…。
生まれてくれてありがとう。
 
 
 
 
 
 
市民団体のイベントに愛娘の子守をしながら参加している時の写真です。
ロボットが喜ばせようと頑張るが親ににたのか?状況に動じない凛々しい愛娘でした。
 この地に住んでいる我々ひとり一人が、どんな未来の長岡を描くかによって現実の私たちの未来が創られます。
 物質的な豊かさを求めた時代から、個人として本当の豊かさを求める「個性の時代に」変わって行く、大きな時代の変革期に今きているのではないでしょうか。
 個人の考えや生き方が社会の源となり、各個人が責任を持って社会に進出することを時代は求めていると思われます。
 環境問題にしても、今戦争をしている国があることにしても、今まで無関心だった私たちの責任が無いといいきれでしょうか。
 「みんなが笑顔で暮らす街」を、この長岡から実現していけば、その波紋は日本、そして世界へと広がっていくのではないでしょうか。
まず、個々の意識を高めること、関心と責任をもつことから始めていきませんか。
私たちの小さな意志は笑顔の長岡を作り出せる「大きな力」があるのです。
それこそ21世紀の米百俵であると私たちは考えています。
 
 市政勉強会幹事
多川政人です。
 

 

三角声を出そう
  長岡市では市民の声を聴く努力が始まっています。市への意見・提案・質問は、市長への手紙(公民館や図書館などの公共施設に備えてあります)を書いていただくか、長岡市のホームページ(Link)から書き込むか、電話にて行うことができ、返事も来ます。一度試してみてください。

三角勉強会
  毎月第3土曜日の19:30から神明公民館に於いて市政勉強会を開催しています。私自身の報告の他、講師をお招きしたり、市政と直接関係のないテーマも扱ったりと楽しくやっています。どなたでも参加できます。

三角報告会
  市政・財政・社会・教育・環境問題についてのテーマで報告(講演)も行っています。たとえお一人でも伺いますのでご連絡ください。

三角立候補予定者
  政治家を目指している方、ご連絡ください。目指す方向が一致していれば、私の体験が多少は役に立つかもしれません。

本イラストせきたか通信1号(主な内容・・・選挙費用・議員年収・長岡市財政分析・議会構成)2号(主な内容・・・議会予算・所感・環境問題)3号(主な内容・・・財政分析・市政調査費使途報告・よく聞かれる質問)4号(主な内容・・・交通事故体験記・議会のあり方・独自環境調査の報告5号(主な内容…選挙費用・新聞で取り上げられた記事)6号(主な内容…会派の問題・財政分析・市政調査費使途報告) もご覧下さい。ご希望の方にお配りいたします。


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